天辺が暑くない
CosmoE3では吹き抜けの天辺が暑いなんてことは絶対にありません。 日射による過熱を三段構えでカットするからです。 まず、太陽からの赤外線を跳ねします。これを遮熱といい、遮熱性能は波長領域780~2500nm(近赤外線)の日射反射率%で示します。 CosmoE3では屋根、外壁とも日射反射率65%以上のものを採用しています。 二つ目のお堀は排熱層です。 さえぎり損ねた熱を放置しておくと室内に攻めてきます。それを断熱材だけで処理しようとすると、ものすごく部厚い断熱材が必要になります。 そこで、屋根材のすぐ裏に通気層を設けて排熱します。ご存知のように熱い空気は上昇しますから、軒裏から吸気して棟で排気します。 最後に断熱です。CosmoE3の断熱性能は北欧並です。平成25年の日本の基準の約3倍の断熱力があります。 また、CosmoE3の吹き抜けにはトップライトがあって一日中自然の明かりを捉えます。しかもトップライトには直射日光が入らない設計になっていますので、吹き抜けが暑くなりません。 そして、西日対策も完璧です。CosmoE3の為に特別に設計したルーバーは夏の西日をカットし、ほどよい明りと風を採り入れます。
足元が冷えない
住宅展示場で見た吹き抜けにあこがれて作ったものの、生活を初めて見ると住めたものではない、という話をよく耳にします。 暖房しても電気代がかかるだけで、足元の冷えは一向に解決しない・・・ 足元が冷えるの原因は2つあります。 ひとつはすきま風が入るからです。暖かい空気は常に上へあがろうとしていますから、建物に隙間があると足元から屋外の冷えた空気を吸い込み、吹き抜けの天辺あたりから屋外へ出ていきます。つまり空気が自由に出入りするので、いくら暖房してもスースーと落ち着かず、特に足元が冷えるわけです。 これを「自然を楽しむ」とか言って正当化するバカな建築家がいますが、それは無責任というものです。人体の代謝の負担を最小にし、温度や湿度を自由にコントロールできてこそ真の建築家といえるでしょう。
第二の問題は、1階の床下空間が冷えていることです。すると放射冷却で1階の床材も冷たくなります。 そこで断熱材と温水パネルで床暖房を設置するのが流行っていますが、基礎コンクリートの膨大な蓄熱力を利用しないのは宝の持ち腐れというものです。基礎のない家などありませんから、あるものは利用しましょう! CosmosE3では、基礎だけでなく2階の床にもコンクリートを使い、太陽熱で温めた温水を利用して、足の裏が気持ち良い温度(約25℃)に保っています。 25℃では温度が低すぎて暖かくないだろうと思うのは、性能が低い家に住んでいるからです。 CosmosE3は床だけでなく、壁も天井も25度です。つまりこれは初夏の気候です。だから冬でもアロハシャツですごせます。
自然な風通し
季節が良いときは自然風を採り入れましょう。 CosmosE3は自然風がうまく通り抜けるように建物形状や窓の位置が計算されています。 風通しの教科書には「卓越風」といって、その地域特有の風の向きや強さが示されており「卓越風を上手に利用しましょう」などと書いてありますが、それは野中の一軒家の場合であって、建て込んだ都心にではなんの意味もありません。 風は道に沿って流れるしかないのです。そして背の高い建物があればそれにぶち当たって跳ね返ったり渦を巻いたりします。 それでも利用できる自然風はあります。 一つは屋根の上の風、もう一つは道に沿って流れる風です。 都心は建て込んではいますが、地域ごとに建物の高さが規制されているので地域内の建物はたいてい同じ高さに揃います。ですから屋根の上では卓越風があります。 それをうまく捕まえるのが「頂側窓」です。頂側窓は家の中全体を自然風が通り抜ける原動力になります。 CosmoE3の頂側窓には長めの庇がついていて、2つの効果を発揮します。 自然風の流れを強くすることと、天窓に直射日光から守ることです。 またCosmoE3ではそれぞれの個室に2つ以上の窓をつけます。大きな窓を1つつけるより、小さな窓を2つつけたほうが自然風は10倍も通り抜けるからです。 そして窓の開き方を工夫するだけでも、通り抜ける風の量は格段に違ってきます。 このことを知って設計するのと知らずにデザインするのとでは、住み心地に格段の差がでます。