賃貸マンション計画をするとき、私がいちばん大切にしているのは 「あなたの器に合わせてマンションの規模を考えること」です。というのは、いくら黒字経営でも、あまりに大きすぎるマンションは心の負担になるからです。
金銭的な器
たとえば原宿の駅から徒歩5分のところにあなたの土地があったとしましょう。だれでも一度は住んでみたい場所ですね。入居者が集まるかどうかなんて、ぜんぜん心配ない場所です。不動産屋はもちろん、まわりの誰に聞いても「満室まちがいなしっ!」と言います。
しばらくして建築会社から見積がきました。なっ、なんと5億円です。あなたはどう感じますか? 利益率は上々で、銀行や税理士さんも太鼓判をおしていますが、なんとなく怖くないですか?
これを私は「金銭的な器」と呼んで、大切にしています。「金銭的な器」は人それぞれです。「5000万円くらいなら怖くない」という人もいますし、「1億円までなら大丈夫」という人もいます。「収支計算さえしっかりしていれば、何億円でも平気」という人もいます。
心の余裕のために
実は、5億円のマンションが危険で、5000万円のマンションなら安全だというわけではありません。むしろある程度規模を大きくした方が建築単価も安くなりますし、諸経費も割安になる傾向があります(2億円くらいがひとつの目安)。
私は、マンション経営の目的は、将来の安定収入、つまり心の余裕を得るためだと思っています。ですから心の負担になるようでは本末転倒です。そこを大切にしたいと思います。 ところが、たいていの営業マンは、最大規模のマンションを企画してくるはずです。なぜなら、売り上げを大きくしたほうが成績が上がるからです。またしても、業者の都合でことを進めようとしているわけです。情けないですね、そういうのは・・・
私は、そういう意味でも親身なって考えていくタイプです。ぜひご一緒に、あなたの将来を考えさせてください。