収益型二世帯住宅のインテリアの一部をご覧下さい。写真をご覧になって、「今までの家とテイストがちょっとちがう」と感じて頂ければ嬉しいです。
リビング
床は無塗装のフローリングに着色しました。壁と天井はペイント仕上げになっています(もちろん健康を考慮した素材を使っています)。
なぜそのようにしたかと言うと、理由は二つあります。ひとつは1488色の中から自由に色を選べることです。たとえば、壁をアイボリーにしたいとき、アイボリーでもたくさんの色目から選べるのです。それはファンデーションや口紅を選ぶのと似ているかもしれません。わずかな色合いの違いによって、その人が元気そうにみえたり、そうでなかったりしますよね。お部屋の色も、微妙に調整することによってご家族の気分が良くなれば最高です。
キッチン
もうひとつの理由は、実はこれが大きいのですが、「歳月を重ねるほど風合いが出る家」をつくりたいからです。でも、ほとんどの家の壁と天井はビニルクロスです。ビニルクロスは新築の時がいちばん美しく、年月が経つと黄ばんだり、なんとなく黒っぽくなってきたり、継ぎ目が目立ってきたり・・・つまり劣化する一方です。思い切って貼り替えると、とても高くつきます。
その点ペイントは塗りかえるのではなく、塗り重ねるわけですから、だんだん深みが出てきます。しかも、素人でも簡単に塗り重ねることができます。素人ですから、もちろん塗りムラができますが、ペイントの場合これが「味」となります。家族でペンキ塗り大会もなかなか良いイベントになります。
ベッドルーム
ベッドルームの一面だけ違う色にしました。やさしいサーモンカラーです。また、クローゼットの中は思いきったトマト色にしました。
床
つぎに、床のお話です。床は無塗装のフローリングに着色しました。「私は工場で大量生産された規格品です!」という感じではなく、不揃いなのが自然の風合いになります。でも、表面の強さは工場生産品より弱いです。そのぶん足ざわりはやさしいです。
では、床に傷がついてきたらどうするか・・・。それで良いのです。なぜならちょうど、ケミカルウォッシュ加工したジーンズのようになるからです。けっこう良い味になりますよ。もちろん、塗り重ねて綺麗にすることもできます。
書斎
私が目指しているお家は、「歳月を重ねるほど深みが出るお家」です。収益型二世帯住宅は、何世代も使ってもらうものですから、塗り重ねたり色を変えたりして、家族それぞれの個性や、時代にマッチングしたお部屋に育てていって下さい。