囲炉裏キッチン?

その昔「あなた作る人、ボク食べる人」というCMがあり、炎上した記憶があります。
今は料理をするのは男女を問いませんが、一歩進めて「作る側と食べる側を分けない囲炉裏スタイルのキッチン」をお勧めします。
囲炉裏キッチンはちょうど卓球台くらいの大きさで、シンクとレンジを対面に配置しています。卓球台を家族で囲んで、みんなで料理してみんなで食べるところを想像してみてください。

クック1/2

これが実現できるのは、八百一本館などで「クック1/2」が登場したからです。「クック1/2」とは、蒸す・焼く・茹でるなどの行程を経た半調理野菜です。
味付けをする手前まで加工された野菜は、お料理する時間がない方向けというわけではなく「ほんとうにおいしく食べてもらうための下ごしらえ」をした商品です。ご自身で味付けを行なって頂くことで昔から続くご家庭の味をまもり続けて頂きたいという思いが込められています。(八百一本館)


強制給排気型レンジフード

キッチンの設計で見落としがちなのは、レンジフードに対応する給気設備です。
綿密で繊細な全熱交換換気システムを採用しているのに、野蛮なレンジフードのために狂ってしまっては台無しです。そうならないためにはレンジフードの排気量にふさわしい給気量を確保する必要があります。
通常の同時給排気型レンジフードは、強制排気+自然給気です。これでは吸気が不足して換気システムに悪影響を与えます。
強制同時給排気フードは強制排気+強制給気でスムーズに空気の入れ替えを行います。


ここで注意しなければならないのは、給気口の位置です。もしレンジフードから遠い位置にあれば、真冬には冷え冷えした外気がモロに入ってきますから、お部屋にいる人はたまったものではありません。ダクトで引いてレンジフードに沿って滑り込ませるように給気する必要が有ります。

これを実現し、デザイン性も優れているのは、唯一、渡辺製作所製しかありません。
三菱製は安くて高性能ですが、残念ながらカッコ悪いです。でも特筆すべき性能があります。冬は熱交換をし、夏はダイレクトに排気する切り替えができます。
冬には調理用火器の熱を暖房に再利用するというスグレモノです。


裏キッチン

「お洒落だけど、このキッチンではダメ! 」
彼女から鋭いダメ出しが入りました。
「住宅展示場じゃあるまいし、実際に料理して食べることを考えると問題ありね」
彼は焦って「これで充分だよね~」とフォローしましたが、即却下されました。

妻はにこやかにドアに手を近づけると、音もなく扉がスライドして新たな空間が現れました。そこにはなんと、裏キッチンがあったのです。

最終更新日: | 投稿者:, G+