入居者がネットでお部屋選びをするときの手順をたどってみましょう。 アンケートによると、「住環境が良く、アクセスが便利で、買い物も便利、お部屋は広くて美しく日当たりが良い、しかも家賃は安い」というのが希望です。 でも、彼らもバカじゃないので、全部そろうワケがないことは百も承知です。 彼らは何を最優先するでしょうか? 絶対に譲れないものは何でしょうか? それはズバリ「家賃」です。優先順位2は「部屋数」です。 なので彼らはまず、お部屋探しサイトで「家賃上限:10万円」(関西圏3大都市の相場観)と「部屋のタイプ:2LDK」に☑をいれて検索します。 すると出て来くるのは次のような物件です。 ・2LDKで広いが、廃墟かと思うほど古く、風呂やキッチンに振れるのも嫌 ・2LDKで小奇麗だが、メチャクチャ不便な街外れ しょうがないので、1LDKで我慢するか・・・再検索 するとアクセスもそこそこ、お部屋のデザインも悪くないのが出てきます。 いくつかの候補を上げてブックマークをつけます。 候補も見つかったし、相場観もつかむと、「少しづつ検索条件を変えて、再検索をしてみよう・・・」という余裕が出てきます。 あれこれやっているうちに、私が設計した2LDK=家賃10万円未満が登場します。 希望の2LDK! そしてアクセスも良い、お部屋は美しい。 「信じられない! 何かの間違い?」 さっそくお部屋探しの店舗に連絡してみると、「よく見つかりましたね。それは弊社のお宝物件なんですよお!」 「早よ言え!」というツッコミを抑えつつ、さっそく現地案内してもらうことに。 第一印象 : 明るい。お洒落 第二印象 : 意外と広い チェック1: 冷蔵庫と家電がうまく納まるか? ⇒ OK! チェック2: ダイニングテーブルとソファが置けるか? ⇒ OK! チェック3: Wベッドが置けるか? ⇒ OK! チェック4: クローゼットがたっぷりあるか? ⇒ OK! チェック5: 1人になれる部屋があるか? ⇒ OK! 「なんの問題もない!!」「ここに決めない理由が見つからない」 即決! というわけで、私が設計したお部屋は内覧が始まると2週間ほどで満室になります。 これ、ホントの話です。 近年は、青田買いする入居者は減りましたが、私が設計したマンションはに関しては、完成する前に図面とCGとスペック表でほぼ満室になるのが現状です。