201号室 第一案

今日からは、各住戸の間取りに入っていきます。
1フロア3戸ですので、201号室、202号室、203号室というぐあいになります。
まずは、201号室の第一案をご覧ください。
一見して賃貸マンションの間取りではありませんね。高級な分譲マンションのスタイルです。
では、一般の賃貸マンションの間取りと高級な分譲マンションの間取りのちがいはなんでしょう?
賃貸マンションをつくるとき、実は、住む人のことを考えずに設計されます。
少なくとも私は、住む人のこと考えてつくった賃貸マンションを見たことがありません。
作る側、つまり工務店が安く簡単に工事できるような間取りにされてしまうのです。
高級な分譲マンションはそうは行きません。高い買い物ですから、そこに住むことをシミュレーションして、テレビや家具が置けるかどうか、収納は十分か、同じ大きさの収納でも使いやすく設計されているかなど、丹念にチェックされます。そのてん、賃貸ではアクセスと家賃が主なチェックポイントになっています。いいえ、賃貸に住む人がお部屋選びに不熱心なわけではありません。真剣にチェックしたくても、そのレベルの賃貸マンションがないので、せいぜいマシなお部屋に入居するしかないのです。枚方プロジェクト 201号室 第一案
201号室第一案の特徴は、「充実した収納」です。
まず、玄関収納。戸建て住宅の玄関収納と同じだけの収納量があります。
内部は可動タイプの棚が10段以上あって、もし普通の靴ばかり入れたら150足くらい入ります。
相当な靴マニアでも大丈夫です。もちろん靴ばかりいれなくても、コートや傘を入れたり、ゴルフバックやスキーの板を入れてもOKです。縦長の部分があると掃除機が入るので便利です。掃除機をしまうところがないと困りますよね。
つぎにBedRoomのWalk-in-closetですが、ここにも可動タイプの棚になっています。もちろんハンガーパイプもついています。普通の賃貸マンションならハンガーパイプだけですが、スーツばかりを収納するのではなく、セーターやシャツもいれるわけですから棚があると収納量が全然違ってきます。
さらにリビングにも収納があります。床から天井まで、随分たくさん入ります。もちろん可動タイプの棚になっています。このように3箇所にわかれて収納があるのがミソです。玄関に収納したいもの、ベッドルームにあってこそ便利なもの、リビングにあるべきもの・・・それぞれのお部屋に必要なものを効率良くしまえる。それぞれに整理して収納できますし、生活するのが楽しくなります。
収納のお話ばかりになりましたが、キッチンやバスのこともお話しないといけませんね。
でもそれは、次の機会にさせてください。
今日はもう一つだけ、BedRoom内のカウンターのお話をさせて下さい。
このカウンターはいろいろなことに使えます。書斎として、お化粧コーナーとして、ひとり静かに持ち帰りの仕事をこなしたいときパソコンカウンターとして・・・
そしてお部屋のアクセントにもなります。
私は、リビングをできるだけ広く、寝室はダブルベッドが入ればそれほど広くなくて良いという主義をとっていますので、カウンターがあるだけでもちょっと広がりを感じられます。
さて、この第一案が勝ち残るか、第二案が勝利するか・・・それとも・・・
201号室がどのように磨かれて良いお部屋に成長していくか、これからもどうぞ見守ってやって下さいね。