戸建賃貸プロジェクト 三山木 vol.10
戸建賃貸での『玄関のつくり』
戸建賃貸プロジェクト三山木の進行状況を実況中継でお伝えしようということで、
6月13日からスタートしたこのブログも、今回で「vol.10」となりました。
これまでは、戸建賃貸のことや計画全体のコンセプトについてお話させていただきましたが、
このvol.10からは、主に間取りや部屋別の設計について、私見も交えながらお話し出来ればと思います。
今回は、戸建賃貸での『玄関のつくり』についてです。
まず、同じ賃貸であるマンションの玄関はどうでしょうか。
マンションの場合、スペース等の問題もあり、玄関が工夫されている様子は特にありません。
つまり、多くのマンションの玄関は、単に「出入り口、靴を脱ぐ場所」といった程度のスペースになってしまっています。
そこで、Mac建築デザイン研究所では、
玄関スペースを工夫することで、玄関スペースも、戸建賃貸ならではの魅力のひとつにしたいと考えています。
この戸建賃貸プロジェクト三山木でも、
『玄関を単なる出入り口ではなく、戸建賃貸ならではの魅力をプラスする』、つまり『玄関+α』という発想で、
戸建賃貸の玄関を設計しています。
では、戸建賃貸プロジェクト三山木で採用した2つのアイディアをご紹介したいと思います。
※イメージ図ですので、実際とは多少異なります。
『+トランクルーム』
「トランクルームのある玄関」
多くの賃貸マンションでは、ベビーカーや子供の遊具、
アウトドア・スポーツ用品を置くスペースがありません。
そこで、戸建賃貸の主な入居者である、
子育て世代に使い易い玄関となるよう、
玄関とトランクルームを隣接させました。
玄関土間と同じ床の高さとすることで、
物の出入れもし易くなっています。
『+トランクルーム』 その2
別の棟では、階段下のデッドスペースを
トランクルームとして有効利用しています。
『+腰掛』 (玄関を広くつかうパターン)
「腰掛のある玄関」
腰掛に座って、お友達とおしゃべりをしたり、
アウトドア用品等の手入れや片付けをしたり・・
そんな日常の風景を思い描きながら、
玄関に腰掛を設けました。
腰掛の後ろに納戸を設けることで、
趣味の物を飾ったり、
手入れをしたアウトドア用品等を収納したりと、
様々な使い方が出来るように考えています。
戸建賃貸に限らずマンションでも、玄関を単なる出入り口と考えず、
他には無い魅力的な玄関となるように、大切に考えていきたいと思います。
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