戸建賃貸プロジェクト 三山木 vol.9
無断熱マンション
今日もMac建築デザイン研究所の前の街路樹では蝉が元気よく鳴いていて、
京都でも夏らしい日が続いています。
これだけ暑いと、年齢問わず、体調管理や熱中症にも配慮が必要ですね。
ふと気になって、熱中症予防研究委員会が策定した「熱中症予防指針」という指針を見てみると、
熱中症の危険度を4段階に区分した「温度基準」というものが示されていました。
「温度基準」
◆注意:25℃未満
◆警戒:25℃~28℃
◆厳重警戒:28℃~31℃
◆危険:31℃以上
熱中症は、室内環境も大きく影響します。
そこで今度は自分の住むマンションで、室内の表面温度を計測してみました。
実は、今住んでいるマンションは、昔からある典型的な公団住宅型のマンションで、
鉄筋コンクリート造3階建ての3階の部屋(コンクリート屋根の真下の部屋)で、そして当然、断熱材は一切入っていません。
つまり、無断熱のマンションがどれだけ過酷かを実験するのに丁度良い環境なのです。
8月7日の京都は、天気は晴れ、最高気温34.0℃、最低気温25.4℃という状況でした。
計測時刻は、夜の10時。
日中、真夏の太陽の日射熱を受けたマンションの、室内の床・壁・天井の表面温度を計測してみました。
(室温は表面温度とほぼ同じ、相対湿度は65%と想定)
計測前、表面温度は30℃くらいにはなっているだろうと予想していましたが、
結果はなんと、天井だけでなく、壁や床も全てが33℃!!
「温度基準」の区分でいうと危険水域の31℃以上です。
自分で計測しておきながら、数値を見て、さすがにグッタリしてしまいました・・・。
どうりで、夜になっても屋外より暑苦しくて、エアコンの効きも悪く、寝苦しいわけです。
ちなみに、朝8時に再計測しても未だ31℃。一晩放熱しても、2℃しか下がりませんでした。
(冬場は夏の逆で、コンクリートが外気で冷えて、とても寒いです。夏・冬ともに体感温度はさらに厳しそうです。)
無断熱マンションの住環境を体感出来るという目論見もあって、今のマンションに住むことを決めたのですが、
恐るべし無断熱マンション。やはり実際に体感してみないと分からないものですね。
体調管理という観点から考えても、やはり断熱はとても大切です。
戸建賃貸プロジェクト三山木では、快適に住んでいただけるよう、断熱をキチンと行いたいと思います。
尚、Mac建築デザイン研究所では、
戸建賃貸プロジェクト三山木の様な木造住宅の場合は外張り断熱工法、
その他のRC造のマンション等では外断熱工法を基本としています。
当然ですが、開口部には全て断熱サッシを使用します。
戸建賃貸プロジェクト三山木は、詳細部分の検討へ入り、
詳細図面の作成とともに、断熱や雨仕舞い、内外装の仕様検討を進めています。
風合いや手触り、価格などを
実際のフローリングカットサンプルで検討していきます。
内外装の仕上げの色等は、カラーチップやカラーチャートで検討を行い、
微妙な色味の違いは、色見本を作成してもらい、検討をしていきます。
今後は、設計業務と並行して、
市役所への申請やインフラに関する協議、土地区画整理事業・地区計画関連の申請などの申請業務も行っていきます。
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