お金が回ってこない
「少子高齢化」を言い換えれば「お金を使う人が少ない」ということになります。 子供は好奇心が旺盛で何でもやってみたい。何かやろうとするとお金がいる。 でも若い親はお金をもっていない。 お金を持っているのは年寄りですが、彼らには好奇心がない。 年寄りは貯金通帳を眺めるのが趣味で、数字が増えると心が豊かになるそうです。
昔は「お金は天下の廻りもの」と言ったものですが、こんな状態ではお金が回ってくるワケがありません。 そしてもうひとつ。 「天は人の上に人と造らず、人の下に人を造らず。人は人の上に乗って人を造る」 これはあまりに有名な諭吉の言葉ですが、草食男子は子供を造らない・・・トホホ 諭吉、なんとか言ってやってくれ!日本より個人所得が多い国がたくさん
いずれにしても日本の国力は低下の一方です。 中国にも韓国にもナメられたものです。 実際、上海や北京そして香港など中国の都会人の所得は日本人以上です。 シンガポールはもちろん、オーストラリアの平均所得は日本人よりも上です。
民泊を始めるまえ、私は中国人や韓国人について偏見を持っていましたが、いざ初めて見るとゲストはみな良い人ばかりです。 彼らは紳士であり、高い宿泊料を払い、ハウスルールをしっかり守り、部屋をていねいに扱ってくれます。 尖閣諸島や慰安婦の話をするような人は皆無です。あれはマスコミの話であり、一般の人には関係ないのです。LCCの台頭と旅行の多様化
近年、世界的に海外旅行がブームです。 若年層が多いアジアの国々の所得が増えたことと、LCCの台頭で航空料金が信じられない安さになったからです。たとえばマレーシアから日本への航空運賃は、新幹線代(東京・京都間)と同じくらいです。 ここで見落としてはならないのは、旅行の多様化です。 昔は海外旅行と言えばパック旅行で、航空券とホテルと現地ツアーがセットでした。 同じツアーの客が添乗員に連れられてご当地のイロハ観光地をめぐり、記念写真を撮り、みんなで同じランチを食べ、同じ土産物屋へ行ったものです。 そんなパックツアーには碧々していましたが、本当の自由旅行をするためにはネット時代の到来を待たねばなりませんでした。 彼らが望むのは有名な観光地巡りではなく、ロコの生活を体験することです。現地の人と話し、現地の人が行くレストランで食事をし、現地の生活習慣を体験することです。 それには大きなホテルに泊まるよりゲストハウスに滞在してホストと交流することが大事になります。 要するに彼らは、「モノ」ではなく「コト」にお金や時間を使う新しい価値観の持ち主なのです。 そして「コト消費」にこそ、民泊ビジネスの活路があるのです。
世界中からゲストが
ちなみに、私のアパートメントを利用してくれたゲストの内訳は下のとおりです。 中国122、香港19、台湾5、韓国22、アメリカ57、カナダ12、メキシコ5、イギリス18、フランス11、イタリア4、ドイツ6、スペイン9、オランダ7、オーストラリア18、シンガポール7、マレーシア9、インドネシア2、タイ1、ヨハネスブルグ3、日本12。 予測通り中国本土からのゲストが多いですが、全体の35%に留まっています。65%は多彩な国々からのゲストです。 ゲストの平均年齢は30台前半くらいです。 彼らはみな幸せです。お金にも余裕があります。 そりゃそうですね。心配事があれば旅行なんてする気になれませんよね。 だから私はこの商いが好きです。幸せな若者と触れ合うとこちらも幸せになるから。 そしてもう一つ嬉しい出来事がありました。 悲願であった英会話ができるようになったのです! ただし、リアクション芸人デガワのレベルですが・・・それでも楽しい!