ホテル不足は本当か

東京・千葉・京都・大阪では宿泊施設が不足!というニュースが真しやかに報道されてきましたが、はたして本当なのでしょうか?


これは2015年の古い記事ではありますが、出処がMIZUHOであるだけに信じてしまいまいますよね。
そして2017年、またしてもMIZUHOの記事です。


東京では、大幅緩和になる見通し・・・
大幅緩和とは、それは過剰ということではないのか?
2年前のテメエの記事があるのでボヤかしているのか・・・

私は民泊を研究し、京都御所の近くで実践して、2017年時点ですでに宿泊施設は過剰気味と肌で感じています。  その理由は2つあります。

ひとつめの理由は、どんな日でも空き部屋があるからです。たとえば京都の夏のビッグイベント「五山の送り火」8月16日。
その日が満員であれば、AirBnbやBooking.comの地図に「旗」は立たないはずです。
ではさっそく覗いてみましょう。8月16日のAirBnb空き室状況はつぎのとおりです。〈直前8月2日に検索)



続いてBooking.com、同じく8月2日に検索した8月16日の空き室状況です。


どうです? いくらでも空き室があるでしょう。
祇園祭〈7月16日)も同じ状態でした。
「京都に泊まろうと思っても、宿がないんだ!」というのは、真っ赤なウソです。
そうなると「京都市内のホテル稼働率、3年連続90%超え!」という報道も疑いたくなりまが、まあそれは本当なんでしょう。

わたしが宿泊施設が過剰ではないかと思う2つめの理由は、宿泊料の値下げが頻繁に行われるからです。
普通¥28.000くらいの立派なシティホテルが、しばしば1万円以下で募集しています。
たまに、なら理解できますが、宿泊日が近づいてくるといつも安くなります。


「京都市内のホテル稼働率、3年連続90%超え!」のすぐ下に、アパマンホテルの値下げCMがある。
まあ、こんな状況です。笑っちゃいますね。
笑った直後に冷え汗が・・・ ならば民泊も・・・


恥を知れ! フォーシーズンズ京都

民泊を語るのにフォーシーズンズは関係ないが、ちょっとだけボヤかせてください。
「しっかりせい! フォーシーズンズ」 「気を確かに持て! リッツカールトン」

私はフォーシーズンズとリッツカールトンだけには、トリバゴを蹴って欲しかった。
トリバゴといえば、旅行業界の価格ドットコム。要するにバナナのたたき売り。
一生に一度は泊まりたいと思っていた憧れのホテルが・・・夢を崩さないで!!
オードリーヘップバーンが消費者金融のコマーシャルに出たような気分。(´・ω・`)


フォーシーズンズ京都が開業した2016年夏、私は視察のため5800円のブレックファーストを奮発した。口が腫れた。
コンシュルジュの立ち振舞は超一流。余裕すら感じさせる。 私はおもむろに尋ねた。「ちなみに宿泊料はおいくらくらいでしょう」
「はい、15万円からとなっております」
「から?」 私は声を喉の奥に納めた。

ところが・・・このザマ。

「武士は食わねど高楊枝」
「空室であっても、安売りはせぬ」

こうあってほしかった・・・