2016年までは入れ食い状態
さて、民泊はこの1年で劇的は変化を遂げました。
2016年の春にAirBnbを覗いた時、そこに紹介されていた部屋は単なるワンルームマンションでした。ワンルームマンションにベッドを置いただけ・・・それでも宿泊客を確保できたのです。 2016年、京都のcozyさんは京都御苑の南西と三条神宮道など人気の場所で10室近くの民泊営業し、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。ところが2017年初夏、すでにその姿はありません。そうなった原因は3つあると思います。(裏を取っていない私の見立てで恐縮) 1.ワンルームマンションを借りての営業だった 2.清掃とリネンササービス費用のがかさんだ 3.無許可営業だった 一口に言うと、宿泊施設営業はそんなに甘くないということです。 「青山さんの失敗に学ぶ」をご参照ください。 一方、私が「民泊の先輩・指導者」と崇めていたResiStayさんはどうなったでしょう。 2016年8月にAirBnBにデヴューしたResiStay東山三条は、2017年5月にAirBnBを卒業して[Booking.com] [Agoda] [Expedia] [じゃらん] などに移行しました。 それはもっともだと思います。なぜならResiStay東山三条は30室もの部屋があり、5つのタイプがあります。つまり同じタイプの部屋が6~8室もあるわけですから、これはもうAirBnB向きではありません。 一般のホテルを扱う上記のプラットフォームを使うべきです。 ResiStay東山三条のお部屋は2016年におけるAirBnBの中では抜群のセンスであり、「まるでホテルや!」と感激させるものでしたが、ホテル業界のレッドオーシャンに船出された今、「ホテルとしてはあたりまえ。むしろクリーム色のユニットバスや朝シャン洗面化粧台は悲しい」という評価になるでしょう。 あとは値段勝負しかありません。 でも、もともとリーズナブル路線だったので今後も健闘されるでしょう。民泊激変2017年
2017年の夏になるとAirBnbはまったく違った様相を見せます。 2016年までは1Kにベッドを置いだけか、「町家」と称して、単に古く汚い家に湿った布団と臭い枕を転がしたような物件ばかりでした。 あきらかにゲストをナメていました。 「ヤツら停まるとこ無いんやから、これで充分や」と完全な上から目線でした。 ところが、2017年夏には
ご覧の通り、もはや民泊はホテルや旅館とは全く別のジャンルを築きつつあります。 初めのうちはホテル不足の受け皿としての民泊は繁盛していましたが、ホテル不足が解消した後はどうなるのだでしょうか。 そうなったとき、選んでもらえる民泊の条件とは何でしょう。これで普通
人間は一喜一憂する動物です。 ちょっと調子が良いと天に舞い上がるほど自信を持ち、ちょっと悪いと地獄まで落ちるような気がするものです。 でも、落ち着いて考えてみると、ホテル業界も民泊も異常な事態が収拾して普通になったというだけです。 「いまさら民泊に手を出しても、もう遅い」と口走る人が出てきましたが、果たしてそうでしょうか? 私はそうは思いません。 どんな商売でもすでに供給過剰なのはあたりまえのことです。 ラーメン屋、カフェ、居酒屋・・・果たして供給不足な業界ってあるでしょうか? あるワケないですよね。だって平和なんだもん。戦争で破壊されない限りどの業界も供給過剰になる。まあこれは、長谷川慶太郎先生の受け売りですが・・・ というわけで、やっと正常な市場になったわけです。 さて、正常な市場において、民泊ビジネスをどう勝ち抜いていくか、ですね。 ホテルや旅館には無いユニークなインテリアに加えて、ホストとの有益で楽しい交流が肝になります。 「外国人旅行者が求めるものは何か」をしっかりフォーカスし、揺るぎないコンセプトをもって、立ち位置を確保していかねば民泊は生き残れません。 と、能書きを垂れることが私の趣味ではないので、具体的にどうすれば勝利できるのか、ひとつひとつ説明していきたいと思います。