マスコミは「熱帯夜!」と騒ぎ立てますね。それは熱帯夜は意外と少ない証拠です。 熱帯夜とは夜中中気温が25℃以下にならない日のことをいいます。 熱帯夜がどのくらいあったかを調べてみました。 2016年の7月は12日間です。逆に残り19日間はの夜中が涼しかったわけです。 気温が25℃未満の時間は142時間、平均7.5時間もありました。 その涼しさを取り込まない手はありませんね。 夜中の涼しさの採り入れに成功すると、健康的な安眠が手に入ります。 「冷房病にならないエアコンのかけ方」では、夜中ずっとエアコンを掛けておくようにおお勧めしましたが、あれは職場の話です。 さあ、具体的は方法にはいっていきましょう。 あなたのお部屋に換気扇を取り付けましょう。 換気扇はDCモーターで定風量制御機能付きのものを選びましょう。 風量は6帖に対して300立方メートル(強運転時)くらいはほしいです。 夜中の涼しい空気を吸い込んで、あなたのお部屋の床・壁・天井を冷やすのです。 (あなたのお部屋が2階で天井が焼けるように熱い時は別の対策が必要です) では、どこから空気を吸い込むと良いでしょう。 アスファルトなどが日射(太陽からの赤外線)で熱くなっているようなところから吸い込んでも涼しさは得られません。 都会の家でも、日射が届かず涼しさをキープしている場所は探せばあるものです。 たとえばこのような場所です。家と家の谷間で日が差さないところ。 そこに温度センサーつきのミストシャワーを取り付ければ日中でもふつうの日影と比べて2℃ほど温度が低いです。 ミストシャワー用の温度センサーは30℃にセットし、気温がそれ以上に上がればミストシャワーが発射します。 つまりお昼間に異常なほど高温になるのをさけるためです。 そうしておけば、夜間に気温が下がるべきときに素直に気温が下がります。 余談ですが、都心部の夏の気温は気象台が発表する数字より明らかに高いです。 それがヒートアイランド現象です。 太陽からの赤外線が建物の屋根や外壁、そして道路を温めてそこに熱が貯まります。 特にコンクリートは熱容量が大きく、いったん熱が貯まるとそう簡単には冷えません。 一日の内いちばん気温が高いのは14時ごろですが、コンクリートに溜まった熱があなたのお部屋の内壁に到達するのは明け方3時頃になります。 それを防ぐ手っ取り早い方法は、建物の頭から水をぶっかけることです。 水の比熱はコンクリートの約5倍とたいへん大きいからです。 夕立の後は、あれほど暑かった歩道もベランダも一気に冷えますよね。あの原理です。 でも現実にはできないので、せめてベランダにミストシャワーをつけましょう。
話をもとにもどしましょう。 換気扇には温度センサースイッチ(ヒーター用)を使用します。 ヒーター用スイッチは「設定温度以下になったらONになるスイッチ」です。 ちなみに換気扇用の温度センサースイッチは「設定温度以上の温度になったらONになるスイッチ」です。 お間違いのないように。