エアコンと扇風機はセットで

あなたは「扇風機は過去のもの」と思っていませんか?
エアコンがなかったときは重宝したけど、今はもう必要ないと・・・

実は私もそう思っていました。
もう何十年も扇風機なんて買ったことがありませんが、バルミューダからグリーンファンが発表されたとき、「これは何かある!」と直感しました。
バミューダのHPにはつぎのようなことが説明されています。

従来の扇風機の風
従来の扇風機の風は面積が小さく、直線的で、送り出される風が渦を巻いています。
私たちはこれを不自然で人工的だと感じ、長時間あたっているとだるくなります。
これに対し自然界の風は、大量の空気が広い面積で、ゆっくりと移動していくのが特徴です。
私たちは自然の風に心地の良い涼しさを感じます。

グリーンファンの風
さっそく買って試してみました。ちょっと高かった。
直接人間に風が当たらないように、高い位置において天井面をかすめるように首振り運転します。するとなるほど、大量の空気が広い面積でゆっくりと移動していき、しかもずいぶん遠いところ(10m)まで届きます。
むこうへ到達した大量の空気は壁に当たって新たな気流をおこし、思わぬ方向からフウワ~と空気が戻ってきたりします。

私はシーリングファンも使っているので、グリーンファンの風とケンカしたり仲良くしたり、空気がランダムに移動するので一日中かけていても気になりません。
「気にならない」という表現は控えめですが、私の中では最上級の褒め言葉です。
普段は「空気」の存在をわすれていますが、もし無くなると死んでしまいます。
押し付けがましい存在感がないところがカッコイイわけです。

グリーンファン+シーリングファン
「一日中」で思い出しましたが、グリーンファンはDCモーターを採用していて、わずか1.5Wという超省エネです。
しかもモーターの音も風の音も一切しません。
もちろん皆無ではなく13dbだそうですが、実際、13dbの音を聞ける人はいないと思います。少なくともお昼間にはぜったいに聞こえません。
ずいぶんグリーンファンを褒めてしまいましたが、良い物は大いに褒めれば良いと思います。

さて、なぜグリーンファンのお話をしたかといいますと、エアコンにはグリーンファンが欠かせないからです。
設計をしていると、エアコンをどこに取付ければ快適にすごせるかは分かります。
理想的なエアコンの位置はこうです。
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ところが、ほとんどの場合、エアコンは真逆の方向についています。なぜそうなのか?
それは、工事がしやすいからです。
「使う人のこと考えてよー」と言いたくなりますね。
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でも、いまさらエアコンを付け替えるのはたいへんなので、グリーンファンに活躍してもらおうというわけです。
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グリーンファンでどこを狙うかですが、あなたのお部屋でいちばん熱い部分、たとえば西側の窓際へエアコンの冷気を送るようにセットしてください。
なぜならそのあたりの窓ガラスや壁は熱を持っていて、そこから放射される電磁波があなたをイライラさせるからです。
風があなたに直接当たらないように高い位置において、天井にバウンドさせるのがコツです。 熱くなっている天井や壁を冷やしてやると、エアコンの設定温度を高めにしても涼しくなります。

たとえば、いままで25℃設定していた人が26.5℃設定で良くなります。
わずか1.5℃のちがいと思われるかもしれませんが、人間は思いのほか繊細ですので、1.5℃は大きな差となります。

ダチョウ倶楽部 熱湯風呂
たとえばあなたがお風呂へ入るとき、42℃ならちょうどですが、43.5℃はほとんど「熱湯風呂」です。
ちなみにダチョウ倶楽部の熱湯風呂は45℃だそうです。
逆に40.5℃のお風呂はかなりぬるいです。これは赤ちゃんが入る沐浴の温度です。

赤ちゃんの沐浴
こう考えると冷房の設定温度が1.5℃優しくなることは大きいです。
冷え性対策にも役に立ちます。
もちろん省エネにも貢献します。

ぜひやってみてください。