疲れを癒やし、明日への活力をえる
先ほどからお金の話ばかりしておいてなんですが、家(住宅)にはお金に換算できない重要な価値があります。 「世の中、お金で買えないものがある」と私は幼少の頃からよく聞かされました。その頃は素直に受け入れておりましたが、だんだん疑問をもつようになりました。 なぜなら「世の中、お金で買えないものがある」としきりに言っていた人はお金をもっておらず、説得力に欠けました。 孫正義がそう言っていたら話はちがったかもしれません。 ところが私も還暦になり、「人生、お金じゃない」と心から思うようになりました。 負け惜しみが半分、でも半分は本気です。 私が「人生、お金じゃない」と言うのは、最低限のお金をつくれたからでもあります。 子供がやってみたいと言ったことにチャンスを与え、女房が病気になった時できる限りの治療を受けることができました。 この2つができなかったら、私はどれど悔いたでしょうか。 まあ結果は蛙の子はカエルですが・・・ 私が尊敬する神田昌典先生(マーケティングの達人)の名言をご紹介させてください。 「ビジネスは効率を追求する場。そして家庭は非効率を楽しむ場」 まったくそのとおりだと思います。 近年、結婚にコスパを持ち込む独身者がいるようですが、それは全く間違っています。そういう私も、心底気づいたのは子供が大きくなってしまった後でしたが・・・ 「家庭は非効率を楽しむ場」 そして住宅はその舞台。 住宅は思い出作りを応援します。 勢い余ってベビーベッドから転落した長男。でもミッキーの縫い包みが助けてくれた。 その長男が初めて歩いた日の喜びと驚き。「テーブルの角で頭を打つ!」と慌てたのに身長が足らず無事だった。 4等身の長女が赤いバケツとスコップをもって猫の額ほどの芝生で見せた満面の笑み。 友達夫婦を呼んでのBBQ。ちょっと眼を離した隙にお風呂で溺死しそうになった娘。 そのころの私は一日14時間労働で、土曜はもちろん祝日も休み無し。 起きている我が子を見るのは日曜日だけでした。 小柄な房は一人で子供を育て上げました。 その女房が47歳でにアルツハイマーを発症し、今は紙おむつをつけた2才児妻です。 私に子育てのチャンスが与えられたのですね。私は妻が可愛くてしかたありません。 そういった非効率を楽しむことが仕事での疲れを癒やし、明日への活力を育てるのですね。家はお金で買えますが、家はお金では買えない思い出づくりの舞台となります。
社会的信用を得る
持ち家はお金に換算できない価値があります。 それは「社会的信用」です。 転勤族は仕方がありませんが、そうでない人は是非とも家を所有してください。 たまに雑誌で「持ち家派」VS「賃貸派」という特集がありますね。私は気になるのでページをめくります、本屋で。 持ち家派が「賃貸は家賃を払い続けても自分の資産にならない」と言えば、賃貸派は「持ち家は固定資産税を取られる」と返し、 「自分の好きなインテリアにできる」と言えば、「必要に応じて住む場所や広さを変えられて合理的」と応戦します。 結局は優劣が付かず、支払総額もかわらず、引き分けとなります。 でもそこには大きな見落としがあります。 家を所有する人は決断力があります。腹が座っています。背水の陣です。あとがありません。言い換えれば、重みがあるのです。 そのことを痛感するのは、事業資金を調達するために金融機関へ行った時です。 係員は直接口にしませんが、住宅を所有しているかどうかが融資の大きな条件であることは間違いありません。 銀行の考え方が古いのか間違っているかのは別にして、審査する側がそう考えているのだからしかたありません。 「私はサラリーマンだから関係ない」と思われるかもしれませんが、公的年金だけでは頼りないので収益物件を買おうと考えてもテメーが借家住まいでははじまりません。 小さくてもOKです。まずはご自分の住宅を取得いたしましょう。
結婚適齢期は絶対に存在する
ここで結婚適齢期のお話をさせてください。 いいえ、社会的信用とはぜんぜん違った角度からです。 もしあなたが家を所有したり老後のための収益物件を獲得する可能性があるなら、結婚適齢期に結婚してください。「結婚適齢期」は死語どころか差別用語だと炎上しかねませんが、断じて結婚適齢期は存在します。 たとえばあなたが収益物件を獲得したいと思い立った時、55代だったとしましょう。 一般に住宅ローンは70才までの返済ですが、収益物件はそもそも家賃収入から返済するわけですから55才の人でも30年ローンが組めます。 逆にそれくらい長いローンを組まないと返済がしんどくなります。 そして事業ローンを受ける際に必要になるのが「事業承継責任者」です。 つまり成人した子供が必要なのです。もしあなたが30才で結婚しておれば、あなたには成人した子供がいるはずです。 でも、遊びすぎて40過ぎに結婚した場合、あなたの子供はまだ小学生です。 この時点で、融資はOUTです。 おっと良い手がありました。思いきり若い奥さんと結婚すれば良いわけですね。 お子様とバトンタッチするまでの間、第二層者として若奥様が活躍されるでしょう。