全熱交換型換気システム

せっかく温めた空気の熱を換気で逃がすのはエネルギーの損失ですが、熱交換器を用いると70~90%のエネルギーを回収して再利用できます。
熱と水蒸気だけを通す紙の細い通路に排気を流し、その上に同様の通路を重ねて給気を流して、熱と水蒸気を取り戻します。
水蒸気を通すか否かで、全熱型、顕熱型の種別がありますが、迷わず全熱型を採用しましょう。下のグラフでは潜熱(水蒸気)のエネルギーは顕熱(温度)よりも小さいですが、日本の蒸し暑い夏を快適にすごすには潜熱回収が大いに役立ちます。


出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕

出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕