換気方式

機械換気はつぎのように3つに分類されます。
第1種換気:機械給気+機械排気
第2種換気:機械給気+自然排気(建物内の気圧は屋外より高くなる)
第3種換気:自然吸気+機械排気(建物内の気圧は屋外より低くなる)

出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕

出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕


「トイレやお風呂、キッチンなどの汚れた空気を家中に撒き散らさないようにするには、第3種換気が適しています。」と教科書には書かれていますが実際にやってみるとキッチンで問題が起こります。
なぜならレンジフードは大風量かつ吸引力が必要であり、第三種換気方式では家全体の24換気が狂ってしまうからです。24時間換気は人が気づかないくらい微量な空気の流れですが、レンジフートは台風くらい猛烈な風量と圧力です。
なのでキッチンにも第1種換気の応用である「強制同時給排気」を採用し、排気風量>給気風量とすべきです。
また、洗面所には夏季のドライヤー熱対策として同時給排気式にすべきです。
さらにもうひとつ。結論から言うと24時間換気も第1種換気でないと実用になりません。空気は想像以上に重く粘り強いからです。