代謝量と潜熱の割合

体から外へ発する総発熱量(代謝量)は、顕熱発熱量と潜熱発熱の割合の総和です。
体表面から対流・放射によって放出される熱は、温度変化をともなう熱で、顕熱です。
一方、汗の蒸発にともなって放出される熱は、水蒸気量を増やして温度は変化させない潜熱です。
湿り空気線図上で、顕熱は状態点を右に水平移動させ、潜熱は上へ垂直移動させます。


出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕

出典:原口秀昭著〔環境工学入門〕


代謝を増やすと、対流・放射による放散には限度があるので、汗を多くだして潜熱発熱を多くして放熱します。
また室温が高くなっても同様に、潜熱発熱の割合が増えます。