暑くて眠れないので窓を閉めてエアコンをON。タイマーにしておく。 夜中に目覚める。ぐっしょり汗をかいている。窓を開ける。 結局、眠れない。またエアコンのタイマーをセット・・・ もしくはエアコンが効きすぎて体が冷たくなって起きる。 こんなことをしていては、良い眠りが手に入るはずがありませんね。 そういえば昔、こんな動画をつくりました。お時間に余裕があれば御覧下さい。
では、どうすれば良いのでしょうか。 こたえは簡単、「一日中28℃でエアコンをつけっ放す」ことです。 とくにマンションなどコンクリートの建物ではそうしてください。 恐れることはありません。電気代は知れています。 それよりも恐れるべきことは、熱中症です。 太陽の赤外線で焼かれたコンクリートは40℃以上になることも珍しくありません。 そしていったん温まったコンクリートは10時間たっても冷めません。 一日のうち最高気温に達するのは14時ごろですが、部屋の中の気温が最高になるのは午前3時ごろです。 なんと13時間もタイムラグがあります。 NHKのアインシュタインの目「熱中症はなぜ起こる?」をご覧ください。 9時にエアコンを切って眠りについた老人が夜中に熱中症になって死亡したお話です。 (動画は安全ですからブロックを外してください。動画がスタートするのに30秒くらいかかります) コンクリートの蓄熱性を考えると、寝る前にエアコンのスイッチを入れるようでは遅いということが分かります。 逆に、お昼間にエアコンでコンクリートを充分冷やしておけば窓をあけて寝られるかもしれません。 もっとも私は、24時間エアコンを28℃でつけています。 念のため私は今、弊社事務所ビル(築30年・無断熱コンクリート)に住んでいます。 河原町通はやかましくて窓を開けて眠れない・・・ なぜ28℃に設定するのか。それは人間が起きている時に暑苦しくない温度の上限が27℃だからです。 寝ると代謝が落ちるので1℃高い28℃に設定するのがベストです。
注意すべきことは、エアコンの風は人のいない方向に向けておくことです。 風量は微風とします。ということは冷たい空気が小さな滝のように降りてくるので、それが人体に触れないように、できればカーテンなどで遮るようにすると良いでしょう。 もうひとつ、エアコンから吹き出す風が外壁に向かうように取り付けるべきです。 なぜなら、太陽に焼かれて暑くなる外壁を冷やす必要があるからです。 ところがマンションでは100%その逆になっています。 たとえば南ベランダの場合、エアコンはベランダの窓の上についていて、エアコンは南から北へ向かって吹き出す形です。 「エアコン室外機をベランダに置くので工事が楽」というのがその理由です。 「ちょっとくらい、住む人の身になってくれても良いんじゃない?!」 ところで、気になる電気代ですが、6帖一間くらいエアコンをつけっぱなしにしても大した金額にはなりません。 ちなみに私はエアコンにWメータを取り付けていますが、1日当たり50円です。第三のビールより安いです。 期間としては6月下旬に3日間、7月は17日間、8月は20日間の合計40日だけでした。 これで良い眠りにつけるなら安いものです。
まとめ
1.暑い日は寝室のエアコンは1日中つけっぱなす 2.6畳程度の部屋で厚手のカーテンを閉めていれば電気代は心配するほどではない 3.エアコンの風が体に当たらないようにカーテンなどを垂らしてガードする 4.エアコンは外壁に向かって吹き出すように設置すべきだ