戸建賃貸プロジェクト 三山木 vol.4

事前調査

今回は、戸建賃貸プロジェクトの話から少しだけ話題を変えて、設計業務に関するお話をしたいと思います。

今回お話しするのは、設計事務所であるMac建築デザイン研究所が、
設計監理のご相談をいただいた後、まず最初に行う「事前調査」についてのお話です。
当然、この戸建賃貸プロジェクト三山木でも、事前調査を行いました。

この「事前調査」はとても大事な調査なのですが、
Mac建築デザイン研究所でも、クライアントから全て一任していただいているということもあり、
事前調査の重要性をクライアントにお伝えする機会がありませんでした。

そこで今回は、
「事前調査」とはどのようなもので、一体何を調査しているのか、ということについてお話ししたいと思います。

マンション経営やアパート経営、戸建賃貸経営をこれからお考えの方にとっても、
知識として、ご参考になる部分があれば幸いです。

 

Mac建築デザイン研究所が行う「事前調査」とは、大きく3つに分けられます。

1、敷地状況の調査
2、条例や法規の調査
3、周辺状況の調査

1つ目の、敷地状況の調査では、
インフラ調査(上下水道、ガス、電気、TV、ネット環境など)、敷地測量、地盤調査などを行います。
特に注意すべきは、上下水道と地盤調査です。
加入金や負担金、排水方式や地盤状況などによって、建築関連費用に影響が出てきます。

2つ目の、条例や法規の調査では、
建築基準法や、都・府・県・市・区が定めた建築関連条例、その他計画規模による関連法規の確認などを行います。
特に、接道状況、景観や風致による緑化、駐車場、埋蔵文化財は、
建築関連費用、また工事計画そのものにも影響が出てきます。

3つ目の、周辺状況の調査では、
電波障害や近隣家屋の状況、計画地に至るまでの道路幅員の確認などを行います。
これらも、建築関連費用に影響が出てきますので、注意が必要です。

 

上記は、調査・検討すべきことの一部ではありますが、
このように「事前調査」とは、敷地にどのような建物が建てられるかを調査する為だけのものではなく、
様々な事を事前に予測・把握し、必要であればその対処方法を検討する為にも、大変重要な調査です。

クライアントの前に資料として提出する機会はありませんが、
この「事前調査」という「裏付け」が、実は、Mac建築デザイン研究所の設計業務のスタートであり、
経営の計画や設計プランの検討、設計図面作成の前の、一番最初の設計業務として行われているのです。

 

本日、地盤調査会社の方と打ち合わせを行い、地盤調査の日程が7月13、14日に決まりました。
普段は特別に意識はしませんが、今回は、土用入りの前に地盤調査を行うことにしました。

一歩一歩、着実にプロジェクトが進行していきます。

 

Mac建築デザイン研究所 中野   マンション経営にご興味のある方は、Macのマンション経営のサイトまで